◆多惠子のお喋り: 日本の暦と旧暦の行事
◆化粧品成分: ローズヒップ・オイル
私は昭和生まれですが、昭和は本当に遠くなったと感じます。
昭和時代には第2次世界大戦とその敗北、それからの奇跡的な復興先進国といわれる経済大国にまで成長するというダイナミックな時代でした。
中村草田男という詩人は、抗いがたい時の流れと遠くなる明治の良き時代を惜しんで、「降る雪や明治は遠くなりにけり」と詠みました。
平成も間もなく終わり、「令和」という新しい年号に変わることが決まり、「あー、昭和も遠くなりにけり、だヮ、、、。」とひしひしと感じます。
私たちは、このように年号と西暦を併用して時を表します。
北米に住んでいると、西暦が主体で年号なんて忘れてしまいそうになります。
それでも、立春や春分、土用や節分、彼岸など、太陰太陽暦の二十四節季や雑節が、どこか体の奥に浸み込んでいて、四季の流れを楽しみ、生活の区切りとしているように思います。
先日、4月5日は「清明(セイメイ)」という日でした。
小寒、大寒、立春などの比べると、なじみのある二十四節気ではありませんが、沖縄では清明祭はシーミーといって、大きな行事の一つであるようです。
春分から数えて15日目ころ(正確には太陽黄径15度の時)で、年によって4月5日だったり6日だったりします。
「清明」は、春先の清らかで生き生きした様子、すなわち、桜をはじめ春の草花が咲き誇り、万物が若返り明るく美しい季節を表しています。
日本の暦や行事を素晴らしいなと感じたり、生活の句読点の様にそれを祝ってきた先人たちの思いに心を馳せたりするのは、わたしの年齢の成せる技なのかもしれません。
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◆化粧品の成分 Aqua Elixerに配合されている成分から
ローズヒップオイル (Rose hip seed oil)です。
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ローズヒップというと、ローズヒップティとローズヒップオイルどちら
を連想されますか?
日本ではティの方が先にブームになり、その翌年テレビでオイルの効能が
放映されて爆発的な人気商品となりました。
その後、熱狂的なブームは去っても、健康志向、ナチュラル志向のライフ
スタイルの定着するなか、どちらも根強い人気を保っています。
ローズヒップには、多くのビタミンが含まれています。
特にビタミンCは自然界の植物の中では、一番含有量が多く、しかも、
ビタミンPによって保護されているので、熱に弱いというビタミンCの
弱点がカバーされています。
更に、リコピンという成分によって吸収されやすいという、すごいおまけ付き。
レモンの20倍ものビタミンCは、私たち東洋人女性の大半が求める美白効果があり、また、若々しい美肌を保つ上で重要なコラーゲンの生成に必要な成分でもあります。
また、カルシュームは牛乳の9倍も含まれます。
牛乳はすごく酸化された食品なので体に良くないという説があります(私はこの説を信じているのですが)が、カルシュームを補給するために飲むなら、ローズヒップティを飲んだほうがいいですね。
このほかにも、ビタミンE, ベータカロチン等の抗酸化作用を持つ成分
の働きで免疫力アップも期待できそうです。
ローズヒップオイルは、酸化を防ぐために、酸素に触れない抽出法か
コールドプレス(冷却する事で酸化をおさえる)で抽出されます。
リノール酸とリノレン酸、ビタミンCを豊富に含むローズヒップオイル
には、エモリエント(肌を柔らかくする)効果や保湿効果、抗炎症作用、
等があるといわれています。そのため、多くの基礎化粧品やメイクアップ
商品に配合されています。
また、これらの必須脂肪酸は、メラニン生成を抑制し、ニキビの赤みや
しみなどを改善する働きをします。
ビタミンA誘導体のレチノイン酸は皮膚の再生を促進する働きがあるとい
うことで、アンチエイジングの成分として注目されているようです。
ガンマリノレン酸は細胞膜を形作る成分です。赤ちゃんの肌がプルプル
なのは、母乳にも含まれているガンマ-リノレン酸がの働きだといわ
れています。
ローズヒップティを飲んで、ローズヒップオイルでアロママッサージなど
したら、一気に美肌に生まれ変わりそう、、、、なくらいですが、薬では
ありませんので即効性は期待しないで下さい。
美肌は毎日のお手入れから作られます。
ローズヒップオイルを単独で使用する場合は、酸化をしないように冷蔵庫
で保管することをお勧めします。